小説「とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)」感想。富良科凛鈴が萌える。禁書目録本編より面白いのでは?!

先日、本屋で偶然見つけた小説「とある魔術の電脳戦機」。
正直「なんだこれ???」状態だったのですが、ひさびさに「とある」を読んでみたくなったのと、表紙の上の方に描かれている女の子(富良科凛鈴)に萌えてしまったので、衝動買い(爆)
今回はそのレビューをしたいと思います。

 
鎌池和馬さんのこのシリーズ「とある魔術の禁書目録」、「新約 とある魔術の禁書目録」は、ずっと読んできたのですが、新約の途中から読むのが辛くなってきて12巻で止まっています。何を目的に話が進んでるんだか分からなくなってきたので(^-^;) 過去の伏線がほとんど回収されずに新しい問題だけが増えていくのはどうなんでしょう??

そんな中で手に取ってみた番外編は、良い気分転換になりました。電脳戦機バーチャロンとかいう格闘ゲームとのコラボ企画らしいのですが、そのゲームをまったく知らない私でも問題なく楽しめましたね~。印象としては、悪いやつが出てきて、上条当麻が走り回って、最後に対決するという「よき時代の禁書目録」のイメージです。正直言うと、新約に入ってからの禁書本編よりも遥かに面白かったです。

<とある魔術の電脳戦機あらすじ>
学園都市に最近流行りだしたフルダイブ型VRゲーム「電脳戦機バーチャロン」。ハマっているインデックスに勧められて、なんとなく始めてみる上条当麻。それは、次世代競技といわれ、手元にあるポータブルディバイスでプレイするのだが、実際の街並みに巨大なバーチャロイドが出現するというスケールの大きなゲームだった。

練習でインデックスにボロボロにやられる上条だったが、ポータブルデバイスを改造してプレイを行う≪亡命≫プレイヤーの存在を知り、ゴミ置き場で寝ていた少女「富良科凛鈴」を保護したあたりから不穏な空気が流れ出した。

とまあ、こんな感じで、最初は次世代の格闘ゲームを楽しんでいるだけの話なのですが、そのゲームの中にも闇があることが判明し、とてつもなく恐ろしい事態に巻き込まれていきます。ただのゲームからどこまで話が拡がるんだという感じなんですが、平行世界からの敵が現れたり、学園都市が消滅の危機に瀕したりするという、シリーズの中でも最大級のピンチが訪れます。

そんなピンチに上条がどうやって立ち向かったかというと・・・・。このシリーズに詳しい方ならだいたい想像が付くと思います。まあ、読んでのおたのしみですね(笑)

登場人物も豪華で、御坂美琴はもちろん、白井黒子、初春飾利、佐天涙子。さらには、食蜂操祈も出てきます。極めつけは一方通行がなんと、上条に声をかけて共闘を申し出るなんてシーンも。本編じゃあり得なさそうですけどね(笑)

それとちょっとだけ登場した土御門のセリフの中に「ねーちん」が出てきたので、神裂火織も登場するかと思ったら、それは無かったです。残念。

でっ! 今回のスペシャルゲストは表紙にも出てくる少女「富良科凛鈴(ふらしなりりん)」。この子がとても良い味を出しています。常連になって欲しいぐらいです。衣装も良いですね~。萌え萌えです♪ 最初はゴミ置き場のゴミの上で寝ていたという、トンデモナイ設定なんですが(笑) 欲を言えば、もう少しイラストが見たかったですね。表紙とゴミ置き場のシーンとぐらいしか絵が出てこなかったような気がします。

 
ということで、ひさびさに禁書シリーズを堪能した気分です。バーチャロンを知らない人でも、禁書のファンなら読んで損はないと思いますよ~。私も、一度挫折しましたけど、新約の方も続きを読んでみようかな?